チェルシーケアの想い


いつまでも自分らしく。
住み慣れた我が家で。
私達の想いです。

人間、皆平等に年齢を重ねていきます。しかし重い障害や病気などを患うこともあれば、老いを感じることもあり、いつまでも自由に生きることは、必ずしも簡単ではありません。それでも人は皆、いつかはその生命が尽きようと、自由に自分らしくありたいと願うものです。そうありたい気持ちや、そしてそうさせてあげたい家族なりの想い、その一方で家族に迷惑をかけてはいけない等、様々な感情が交差していくなかで、瞬間瞬間を過ごしていくものです。

近年、これまでの医療サービス、介護保険制度など含め、様々な制度やサービス等が生まれ、私達のようなサービス・職種の人達が、日々皆さんの生活している地域で、活動しているのを、ここ最近身近に感じることもあるかと思います。

実は正直なところ、私達のようなサービスは、本当にこの超高齢化社会の日本にとって必要なのか、不安な中で毎日を過ごしています。私達は本当に介護が必要となったとレッテルを貼られた人達にとって、安心のかけらを提供できているのだろうかと。

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日々の生活ができる限り以前のように、あるいは少しでも快適であるように、できることを行うのが私達の使命です。生きる気持ちと自分の生を感じられるように介護士たちが寄り添い、単なる入浴や排泄の介助やらに限らず、その人らしい人生観の共感やその自立への支援を行うこと、看護師たちが疾患等の症状に着目してその処置や連携等のみを行うのではなく、一人一人の不安に一緒に立ち向かうこと、ケアマネジャーとして、介護士や看護師、また医師含め、家族と本人のそれぞれの気持ちが少しでも交わっていけるように係わっていくこと。これらを丁寧にコツコツ実践していくのみであります。

本当にそれらが皆様の為になっているのだろうか、不安が少しでも改善されるのだろうか、それさえもわからずに私達は日々を突き進んでいます。自己満足というささやかな楽しみを、担当するご利用者様、またその家族の少しずつの安心や笑顔を、またどうしようもない絶望や悲しみの中に差し込む小さな変化を、それらを感じることにより、私達自身が、その私達自身の不安を和らげてもらう為に。

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人は皆、死んでいきます。私達も、これまで看取ってきた多くの人々のように、どこかへ旅立っていくのでしょう。人生の終末期において、あるいは老後という人生のラストステージにおいて、心の安らぎや幸福感なりを望んで。不思議なことに、それらは地位や名声、財産等で安心が買えるわけではないし、たとえ私達のような人間を利用してでさえ、その人らしく余生を過ごす、心安らかに生活する、ということは難しいのかもしれません。ただただ、そう思えることに、そう感じられることに、その幸せなり何か大切で尊いものが潜んでいるのかもしれません。

私達は、皆様と一緒に私達自身含め少しでも笑顔に、安心と感じられ、幸せと思えるような時間を、一緒にできるように、そう感じられるように、日々静かに努力を重ねていきたいと思います。

 

そういうケアチームでありたいと、
いつも願っています。
そんな小さなケアチームです。

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チェルシーケア
(訪問看護・訪問介護・居宅介護支援)
株式会社フェアリーハンズ
代表取締役 上地風吾